IOSTクラスは、IOSTブロックチェーンに送信するトランザクションやIOSTスマートコントラクトを作成するためのクラスです。

constructor

constructorメソッドは、特殊なメソッドで、IOSTクラスを作成し、初期化します。

パラメータ

名前	型	説明
config	Object	IOSTクラスの設定、詳細は次の通り。 gasRatio: トランザクションのGAS代 gasLimit: トランザクションのGAS上限 expiration: トランザクションの有効期限(秒)

戻り値

IOSTオブジェクトインスタンス

例

// init iost sdk
const iost = new IOST.IOST({ // will use default setting if not set
    gasRatio: 1,
    gasLimit: 100000,
    expiration: 90,
});

callABI

コントラクトのABI関数を呼び出します。

パラメータ

名前	型	説明
contract	String	コントラクトIDまたはコントラクトドメイン
abi	String	コントラクトのABI関数名
args	Array	関数の引数配列

戻り値

Transactionオブジェクト

例

const tx = iost.callABI(
    "token.iost",
    "transfer",
    ["iost", "fromAccount", "toAccount", "10.000", "memo"]
);

newAccount

IOSTブロックチェーンのアカウントを作成します。

パラメータ

名前	型	説明
name	String	新アカウント
creator	String	作成者のアカウント名
ownerkey	String	作成者のアカウントownerKey
activekey	String	作成者のアカウントactivekey
initialRAM	Number	新アカウントの初期RAM、作成者による支払い
initialGasPledge	Number	新アカウントの初期GAS出資、作成者による支払い

戻り値

Transactionオブジェクト

例

// first create KeyPair for new account
const newKP = KeyPair.newKeyPair();
// then create new Account transaction
const newAccountTx = iost.newAccount(
    "test1",
    "admin",
    newKP.id,
    newKP.id,
    1024,
    10
);

transfer

トークンを指定したアカウントへ送信するcallABIのラッパー。

パラメータ

名前	型	説明
token	String	トークン名
from	String	送信元
to	String	送信先
amount	String	送信量
memo	Number	メモ

戻り値

Transactionオブジェクト

例

const tx = iost.transfer("iost", "fromAccount", "toAccount", "10.000", "memo");

トランザクションの送信方法

IOSTでのトランザクションの送信方法は、次のとおりで、サードパーティのウォレットにも互換性があります。

iost.setAccount(account);
iost.setRPC(rpc);
iost.signAndSend(tx)
    .on("pending", console.log)
    .on("success", console.log)
    .on("failed", console.log);

サードパーティのウォレットはIOSTをフックし、signAndSend()関数を引き継ぐことを推奨します。そうすれば、ウォレットが存在するかどうかに関係なく開発できます。

もし、ウォレットがあるなら、signAndSend()はウォレット内で動作し、成功か失敗かをコールバックします。なければ、IOSTはaccountでトランザクションを署名し、rpcを使って送信します。

signAndSend

トランザクションに署名し、送信します。

パラメータ

名前	型	説明
tx	IOST.Tx	送信するトランザクション

戻り値

コールバックオブジェクト

例

iost.signAndSend(tx)
    .on("pending", console.log)
    .on("success", console.log)
    .on("failed", console.log);

Callback.on(event, callback)

イベントにハンドルを設定します。

パラメータ

名前	型	説明
event	String	イベント名("pending", "success", "failed")
callback	function	コールバック関数

戻り値

itself.

例

iost.signAndSend(tx)
    .on("pending", console.log)
    .on("success", console.log)
    .on("failed", console.log);

setAccount

IOSTにデフォルトのアカウントを設定します。

パラメータ

名前	型	説明
account	IOST.Account	トランザクションで使われるアカウント

戻り値

null

例

iost.setAccount(account);

currentAccount

IOSTでの現在のアカウントを取得します。

パラメータ

null

戻り値

IOST.Account

例

const account = iost.currentAccount();

setRPC

指定したアカウントにトークンを送信するcallABIのためのラッパーです。

パラメータ

名前	型	説明
rpc	IOST.RPC	IOSTインスタンスで使われるRPC

戻り値

null.

例

iost.setRPC(rpc);

currentRPC

現在のRPCを取得します。

パラメータ

null

戻り値

IOST.RPCインスタンス

例

const rpc = iost.currentRPC();